地震の多い日本では、地盤の性状を知らずして家を建てるのは危険です。土は粘土質のものと砂質のものに大別できますが、その性質、挙動は非常に複雑です。土質試験を行っても、正確にその挙動を予測することは難しい程です。

種々の問題を引き起こす砂と粘土の性質
@.砂
ゆるい砂地盤では、土粒子間の空隙も大きく、土粒子が移動しやすい状態です。水で飽和されたゆるい砂地盤が、地震等による激しい振動で繰り返しせん断応力を受けることによって、土粒子のかみ合わせが外れ、間隙水圧が減少して有効応力が減少し、せん断強さを失う現象が起きます。
これを「液状化現象」と言います。
「液状化現象」が起こると、大量の砂や水が噴出、家屋が浸水し、地盤が陥没したり基礎が崩壊したりします。

A.粘土
土は締まることにより体積を減少します。この現象を圧密といい、やわらかい土ほど圧密は大きいものです。
粘土は、体積当たりの土粒子の表面積(比表面積)が大きく、保水性が高いために水に飽和されている傾向が強く、含水比が高いほどやわらかい状態と言えます。
住宅の建設により新しい荷重がかかると、荷重による圧縮力と水分を保持しようとする表面張力のバランスが崩れ、期間を掛けて水分を排出して圧密を起し、圧密沈下現象が現れます。均等には沈下しませんから、不同沈下となります。不同沈下は建築物の最大の敵と言えます。

住宅は検討と必要な対策のなされた安心な地盤が必要です。
過去の住宅被害のほとんどは地盤の崩壊、変形などによるもので、阪神大震災以外には地震により建物構造が崩壊した例は少なく、耐震構造設計に力を入れている最近ではその成果が認められています。
このため地盤は可能な範囲で調査する必要があります。家は十分な検討と適切な対策を行った安心できる地盤の上に立てたいものです。


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